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質問でござります

 投稿者:ROMバァバ  投稿日:2012年 5月18日(金)18時25分6秒
返信・引用
  何卒、宜しくお願い申し上げまする。
「等円に拡ぐる水輪仏生会」正憲さま原句
「等円に水輪広がる甘茶かな」三代川先生 添削句
どちらも光背・光輪をイメージさせ、何となく
即き過ぎ的な印象があるのでござりまするが、これは
老いぼれの感覚が鈍きに過ぎるからでござりましょうか。
老いぼれめの間違った認識と感覚をご叱正下さり度、
お願い申しあげる次第でござりまする。

原句作者さま、この質問に関して、ご気分を害されませぬよう
お願い申しあげまする。老いぼれめの勉強のために、
お許し下され度、伏してお願い申しあげまする。
 

有難うございます

 投稿者:龍太  投稿日:2012年 5月14日(月)08時50分17秒
返信・引用
  ご丁寧な解説と添削。
何時もながらの解り易いご指導に心より感謝しています。
 

お礼

 投稿者:海人  投稿日:2012年 5月 9日(水)13時26分19秒
返信・引用
  二物衝撃の効果について、これから句を作る時はよく考えるようにします。
誠にありがとうございました。
 

御礼

 投稿者:アナスタシア  投稿日:2012年 5月 8日(火)17時00分15秒
返信・引用
  誠に、ありがとうございました。
存在しない季語で、ご迷惑をおかけしました。
深く、お詫び申し上げます。

加藤三七子さまがお亡くなりになられた際(2005年4月5日)に、
三七子さまがファンの作品を添削した【林道をゆく後より秋のこゑ】が私の記憶にあり、
春の音や春の声があってもいいのではないかと考えて、
試みで、オマージュとレクィエム的に「秋のこゑ」に「春のこゑ」を呼応させてみた句でして、
(2011年7月30日 発売の)辻田克己さまの句集『春のこゑ』は存じ上げませんでした。

これからは、試みは、十全に注意します。
 

添削のお礼

 投稿者:川村淳子  投稿日:2012年 5月 8日(火)02時40分7秒
返信・引用
  ありがとうがざいました。  

有難うございました。

 投稿者:正憲  投稿日:2012年 5月 7日(月)20時36分0秒
返信・引用
  自動詞と他動詞の区別が曖昧でした。
疑問が解けました。 有難うございました。
 

皆さま 5月7日

 投稿者:三代川次郎  投稿日:2012年 5月 7日(月)09時07分12秒
返信・引用
  大変お待たせいたしました。1ケ月以上あいだがあいてしまい申し訳あり
ません。ご依頼の添削・質問への回答です。よろしくお願い致します


俳誌「雲の峰」ご案内
会員の種別
・俳誌会員
  従来通りの会員です。毎月雲の峰誌を送ります。 年会費12000円
・HP会員(ホームページ会員)
 雲の峰誌は送りません。HPで見て下さい。    年会費 6000円
 HP会員は月刊「雲の峰」を送らない以外は俳誌会員と全く同じです。
雲の峰ホームページ
http://www2.ocn.ne.jp/~riki/
の、「雲の峰紹介・会員募集中」でご確認下さい。
三代川
17575miyokawajiro@jcom.home.ne.jp
あてご連絡下さいましたら見本誌をお送りします。


ご質問への回答
高村嘉員さま
「蔦の笛」とありましたが、川端茅舎の造語ということであれば「鳶の
笛」だと思います。「鳶の笛」。鳶の鳴き声をそのように言います。
これは川端茅舎の造語と言われております。
山本健吉の評が決定打となったようです。
http://blogs.yahoo.co.jp/seisei14/61891537.html
には次のように解説があります。参考にしてください。

しんしんと雪降る空に鳶の笛  (『川端茅舎句集』)

 昭和六年(一九三一)、茅舎、三十四歳のときの作。この句もまた、茅
舎特有の「しんしんと」の「オノマトペ」(声喩・擬声語)の句である。
季語は「雪」「鳶」(三冬)の「季重なり」。それを意識してなのか、「鳶
の笛」というのは茅舎の造語で、「鳶の笛のような鳴き声」の意なのかも
知れない。「しんしんと」のオノマトペからすると、この句の主たる季語
は「雪」ということなのであろう。この句について、「上五のしんしんと
いうオノマトペ(声喩)がなくもがなと言えるからである。
 鳶の笛という造語も一般受けのする言葉ではあるけれども、さて玩具
の鳶の笛と間違われそうなところが、やはり第一級とは言いがたい」(『近
代俳句大観(石原八束稿)』)との評があるが、「しんしんと雪降る空の彼
方から幻聴のような鳶の笛の音のような鳴き声を聴こえて来る」という
ことで、これもまた、「茅舎浄土」の句として、この「鳶の笛」の造語感
覚を肯定的に解したい。
 「鳶が鳴くのは晴れから曇り又は雨雪に変わる前である。雨中や雪中
でこの句のようにみごとに鳴いたの聞いたことがない。むろんこれは筆
者の貧しい知識で言うことだから、この句を難ずる意思はないけれども、
茅舎の句には机上の作が意外に多いこともまた事実であろう」(石原稿・
前掲書)との評は、それ故にこそ、虚実皮膜の中に展開される「茅舎浄
土」の世界なのだと、これまた、その茅舎の作句姿勢を肯定的に解したい。
また、『現代俳句(山本健吉著)』では、「『鳶の笛』も新造語とは思えぬ
ほど熟している。このような美しい言葉の一つも探し出すということは、
やはり詩人の務めであろう。『鳶の笛』などという用語はこれから一般化
すると思うが、先人の創意をかりそめに思ってはなるまい。この句、降
りしきる雪空に一点鳶の笛を描き出した深い哀感は余蘊(ようん)がな
い」との評をしている。この「降りしきる雪空に一点鳶の笛を描き出し
た深い哀感」の世界、これまた、「茅舎浄土」の世界であろう。


ご質問への回答
正憲さま
「広がる・拡がる」は「自動詞ラ行4段活用」で活用は
 ら・り・る・る・れ・れ
となります。水輪が自動的に広がっていく様子であれば
 等円に拡がる水輪仏生会
となります。
また、「広げる、拡げる」は他動詞の口語表現で文語表現であれば
「ひろ・ぐ」(下2段活用)となり、活用は
 げ・げ・ぐ・ぐる・ぐれ・げよ
となります。
この場合であれば
 等円に拡ぐる水輪仏生会
となります。
ただ、両方とも水輪と仏生会の取り合わせの句形となっています。こ
の内容であれば一句一章の句形にしてみます。
 等円に水輪広がる甘茶かな


高村嘉員さま
原句 ゆくりかに切り裂く声や夏木立
感想 このコーナーは一回につき一句の投句でお願いをしています。複
   数の投句がありましたが今回は掲句の添削をいたします。
   私見ですが、俳句に不向きな言葉というものはないと考えます(差
   別語や不快用語は除きます)。ポイントはその言葉を使うことによ
   って読者が詩情を感じてくれるか否か、また読者が理解できるか
   ということも大切だと思います。さて、今回の句の意味を確認す
   るために句点を打ってみます。「ゆくりかに切り裂く声や。夏木
   立。」と二つの文章としてできていることがわかります。いわゆる
   「突然の切り裂く声」と「夏木立」の二句一章の句です。二句一
   章の句は取り上げられた二つのものが影響しあい詩情としての広
   がりを出せるかがポイントですが。突然の切り裂く声と夏木立の
   取り合わせが相互に詩情のふくらみに影響を与えていないと感じ
   ます。読者には何故切り裂くような声なのかが今一つ判然としま
   せん。俳句をお始めになって一年ということですのが、まずは写
   生、デッサンをしっかりとしてください。実景の中から「ゆくり
   か」という言葉を使う情景を見つける事が出来ると思います。


奈津さま
原句 含みたる色滴らせ若葉雨
感想 新緑の美しい季節です。その中で降る雨の一景。少し紛らわしい
   のが「滴らせ」の措辞。夏の季語で「滴り」があります。「滴り」
   は名詞で「滴る」は動詞ですのでこのままでも良いと言えますが、
   なんとなく季重なりのように感じてしまうかもしれません。その
   あたりを回避してみました。
添削 含みたる光り明るし若葉雨


川村淳子さま
原句 蜂の巣の飛騨路の軒に重やかに
感想 スズメバチの巣でしょうか。飛騨に旅行でもされたのでしょう。
   旧家の軒下に大きな巣を見つけそれを一句としました。このまま
   で結構です。


千里さま
原句 薫風や草の波打つ草千里
感想 草千里は鳥帽子岳中腹に広がる草原で、阿蘇を代表する景観。そ
   こでは牛や馬の放牧もおこなわれています。掲句はその草原に風
   が吹きわたっているところをスナップしています。このままで結
   構です。


アナスタシアさま
原句 春のこゑ繁蔵造酒の墓の間
感想 平成23年度の俳人協会賞を受賞された辻田克己氏の句集名が「春のこゑ」。
   辻田氏は東北大震災という状況下
    何もして差上げられぬじれったさの中で、せめて激励の心だけは
    届いて欲しく『春のこゑ』にした次第である
   と言われています。ただ、一般的な歳時記には「春のこゑ」という言葉は季
   語として採録されていません。この句集を機会に広く使われてくるかもしれ
   ませんが、わたくしとしては季感を表す言葉としてはまだ違和感があります。
添削 春陰や繁蔵造酒の墓の間に


海人さま
原句 三月の鎮魂の海供花の浮く
感想 この句に句点を打ち句の形を確認してみます。「三月の鎮魂の海。
   供花の浮く。」と二つの文章から出来ている二句一章の句形ですが、
   鎮魂の海と供花の取り合わせは関係があまりにも近いので二物衝
   撃としての効果が薄いように感じます。三月の東北地方の気候を
   考えて、春の寒さと海に流す供花との取り合わせにしてみました。
添削 春寒し海に流せる供花の色


広さま
原句 九条の堅持論者や黴生へる
感想 「黴生へる」の措辞が九条の堅持論者に対する揶揄のように感じ
   なんとなく川柳的にしてしまっているように思います。
添削 九条の堅持論者や青葉風


小百合さま
原句 アーケードお釈迦さまにの花祭り
感想 このコーナーは一回につき一句の投句でお願いをしています。複
   数の投句がありましたが今回は掲句の添削をいたします。
   言葉の使い方として「にの」は誤用だと思います。「お釈迦さま
   への」であれば言葉としてはつながります。同時に送っていただ
   いた「アーケードお釈迦さまの花祭り」では字足らずになってし
   まいます。またこの句はアーケードと花祭りの二句一章の句形で
   すがアーケードという情景が今一つわかりません。花祭の中で具
   体的にどのような情景があったかをスナップしてください。例え
   ば
添削 子が婆に手を添へ参る甘茶仏


高円寺さま
原句 暮近き落柿舎前の春田かな
感想 嵯峨野の落柿舎での一句。このままで結構です。


龍太さま
原句 天日の蝌蚪の大軍をるはをるは
感想 助詞「の」は色々な働きをしますが、「連体格を示し、前の語句の
   内容を後の体言に付け加え、その体言の内容を限定する(広辞苑)」
   働きとなります。この場合で「・・・にある、・・・にいる」など
   の場所を示す意味を持ちこのままでは「天日にいる蝌蚪」と読ま
   れてしまうでしょう。今回は太陽と蝌蚪の大軍の二句一章とします。
添削 天日や蝌蚪の大軍をるはをるは


岩田勇さま
原句 渋滞も知らぬが仏の野焼きかな
感想 諺をつかっても一考に挿し使いないと思いますが、使う場合はそ
   の効果を十分に考える必要があると思います。このくらいさらり
   と言っても良いかもしれません。
添削 渋滞を起こす野焼の煙かな


たけとしさま
原句 揚げ雲雀補聴器頼りに久し聴く
感想 最近の補聴器は性能が良くなり余計なノイズを拾わなくなったと
   聞きます。補聴器を付けることで雲雀の声を聞いたうれしさが伝
   わってきます。ただ「久し」は形容詞シク活用の終止形。ここで
   文章として切れてしまいます。一句としてつなげるために少し言
   葉を整理してみました。
添削 補聴器に久しく聞くや揚げ雲


峰世さま
原句 日脚伸ぶ夫へ傘寿の招待状
感想 八十歳の同級生が集まれるということは大変幸せなことです。日
   常の中にある心躍りを一句に仕立てたのはお見事。このままで結
   構です。


投稿の皆様ありがとうございます。これからも皆様方の投稿お待ちいた
しております龍太さま、山歩さま、奈津さまメッセージをありがとうございます。
俳句は17文字の自分詩、そして1日1行の自分史。
これからも楽しみつつ学習して参りましょう。
 

まとめ 5月6日

 投稿者:三代川次郎  投稿日:2012年 5月 7日(月)09時02分31秒
返信・引用
  ご訪問ありがとうございました。
皆さまの投稿をまとめさせていただきました。

質問 投稿者:高村嘉員 投稿日:2012年5月2日(水)
先日読んだ本に
毬栗に空よりとどく蔦の笛
の句があり飯田龍太のコメントに「蔦の笛」は川端芽舎の造語だがいま
では一般化してきたとある。蔦の笛の意味を調べたがわからないのでこ
の句も観賞できない。
見たことはないのだが単純に「蔦で作った笛」でしょうか?、またそれ
には何か意味が込められているのでしょうか?お尋ねします。

俳句添削・質問 投稿者:高村嘉員 投稿日:2012年5月2日(水)
俳句:ゆくりかに切り裂く声や夏木立
背景:毎日歩く近くの雑木林むしろ山での句
質問:「ゆくりか」との言葉を偶然見つけ、語感が良いので使ってみた。
俳歴一年、この言葉は俳句として適切でしょうか。もし否であれば

添削お願いいたします 投稿者:奈津 投稿日:2012年4月27日(金)
含みたる色滴らせ若葉雨
宜しく御願いいたします

添削お願いします 投稿者:高村嘉員 投稿日:2012年4月24日(火)
吹き上ぐる青嵐涼し瀬戸の島

添削のお願い 投稿者:川村淳子 投稿日:2012年4月22日(日)
蜂の巣の飛騨路の軒に重やかに
よろしくお願いいたします

薫風 投稿者:千里 投稿日:2012年4月20日(金)
薫風や草の波打つ草千里
よろしくお願いします。

春のこゑ 投稿者:アナスタシア 投稿日:2012年4月19日(木)
春のこゑ繁蔵造酒の墓の間
[春のこゑ繁蔵(しげぞう)造酒(みき)の墓の間(あひ)]
何卒よろしくお願い申し上げます。

質問 投稿者:正憲 投稿日:2012年4月16日(月)
下記の句を作ってみましたがどちらの表記が正しいのでしょうか。?
等円に拡がる水輪仏生会
等円に拡ぐる水輪仏生会


添削をお願いします 投稿者:海人 投稿日:2012年4月14日(土)
三月の鎮魂の海供花の浮く
津波の後一年たった日。

添削をお願いします 投稿者:広 投稿日:2012年4月11日(水)
九条の堅持論者や黴生へる

アーケード 投稿者:小百合 投稿日:2012年4月8日(日)
アーケードお釈迦さまにの花祭り

落柿舎 投稿者:高円寺 投稿日:2012年4月5日(木)
暮近き落柿舎前の春田かな
早春の奥嵯峨を歩いてきました。ご指導宜しくお願い致します。

添削をお願い致します 投稿者:龍太 投稿日:2012年4月3日(火)
天日の蝌蚪の大軍をるはをるは

ご指導ねがいます 投稿者:岩田勇 投稿日:2012年3月30日(金)
渋滞も知らぬが仏の野焼きかな
一句に諺を入れることに若干躊躇しましたが、かの場面の農夫は知らぬ
が仏のその者で道路一杯に煙を漂わせ渋滞を起こしていました。

(無題) 投稿者:たけとし 投稿日:2012年3月28日(水)
揚げ雲雀補聴器頼りに久し聴く
補聴器を購入しあぁこんなに雲雀が鳴いていたんだと一段と春を感じました。
添削お願い致します。

添削お願い致しま す投稿者:峰世 投稿日:2012年3月28日(水)
日脚伸ぶ夫へ傘寿の招待状
夫の元へ80歳の同級会をしますとの案内状が届きました

添削を有難うございます 投稿者:龍太 投稿日:2012年3月24日(土)
何時も丁寧な添削に感謝致します。
今後とも宜しくご指導をお願い致します。

(無題) 投稿者:小百合 投稿日:2012年3月24日(土)
春の日にパンを売り来る店の人
添削おねがいします


御礼 投稿者:山歩 投稿日:2012年3月20日(火)
詳細にご説明いただき有難うございました。しかし、まだ完全には消化できてはおりません。
「補完関係の二句一章」今一度よく勉強してみます。

御礼 投稿者:奈津 投稿日:2012年3月20日(火)
お忙しい中詳しくすばらしく添削していただきありがとうございました。
いつも先生の添削で勉強させて頂き感謝いたしております
 

皆さま 3月19日

 投稿者:三代川次郎  投稿日:2012年 3月19日(月)15時11分7秒
返信・引用
  大変長らくお待たせいたしました。ご依頼の添削・質問への回答で
す。よろしくお願い致します


俳誌「雲の峰」ご案内
会員の種別
・俳誌会員
  従来通りの会員です。毎月雲の峰誌を送ります。 年会費12000円
・HP会員(ホームページ会員)
 雲の峰誌は送りません。HPで見て下さい。    年会費 6000円
 HP会員は月刊「雲の峰」を送らない以外は俳誌会員と全く同じです。
雲の峰ホームページ
http://www2.ocn.ne.jp/~riki/
の、「雲の峰紹介・会員募集中」でご確認下さい。
三代川
17575miyokawajiro@jcom.home.ne.jp
あてご連絡下さいましたら見本誌をお送りします。


ご質問への回答
山歩さま 宝船敷くより聞こゆ波の音 の切れと句形について
結論的に言いますと立派に成立している俳句です。まず句形ですが
 宝船敷くより聞こゆ。波の音。
となります。
敷くは他動詞ですね。他動詞は通常助詞「を」を伴ないます。で、
この作品の場合は
 寶船を敷くより聞ゆ
と一つのセンテンスになってくれます。
と同時に、何が聞こえているのか分からないセンテンスですね。この
ような場合、他方に主語や目的語になりうるセンテンスがあると、お
互いに結びついて一つの意味をもってくれます。つまり
 寶船を敷くやいなや波音が聞える。
という意味になってくれます。このようにセンテンスが無理なく結び
ついて一つの意味を成す二句一章俳句を補完関係型の二句一章と呼び
ます。

芭蕉さんの「石山の石より白し秋の風」で考えてみますと
 石山の石より白し。秋の風。
となります。
 石山の石より白し。
というセンテンスでは何が白いのか分かりません。
ところが「秋の風」というセンテンスと結びついて
 石山の石より白い秋の風である。
という句意となってくれます。補完関係型二句一章の代表例としてご
理解頂ければよろしいかと思います。

広さま
原句 貧乏を逃れる流転啄木忌
感想 少し理屈っぽくなってしまっているように感じます。忌日の俳
   句は忌日の本人に思いを馳せ、その人を偲ぶ……という意味が
   あります。
   原句の場合は啄木が貧乏であったという意味に解されますので
   句としては失敗でしょうね。ご自分に重ね合わせたり、あるい
   は啄木を思い遣ってもう一度作ってみて下さい。

奈津さま
原句 山菜の苦味ほのかに水温む
感想 春先の山菜は蕗の薹にしても土筆にしても少し苦味があるもので、
   その苦味が旨みになっているのでしょう。掲句はそのことを水温
   むという季語とマッチしています。
   ただし「ほのかに」の助詞「に」は動作・作用のある時や方向・
   状況等を指定する働きがありますので、「ほのか」が苦みを受け
   るのか、水温むにかかるのか曖昧な印象です。
   ここは山菜の苦味と水が温んできた状況の全く関係のない二つの
   事柄の取合せとして作った方が、自然のように思います。
添削 山菜の苦味ほのかや水温む

まりよさま
原句 走る前猫柳見て気を高む
感想 走る前とありますのでマラソンか短距離かはわかりませんがラン
   ナーの姿なのでしょう。視線を何かに集中させている様子と理解
   しました。ただ、実景であったとしても集中力を高める対象が猫
   柳で読者にその気持ちが伝わるかというと少し疑問に感じます。
   例えばリラックスしてジョギングを楽しんでいるというような景
   で読んでみることも考えられます。
添削 ジョガー等の軽き息づき猫柳

高円寺さま
原句 とりどりの端切れ拡げて縁うらら
感想 俳句は省略の詩です。掲句で提示されているのは縁側といろとり
   どりの端切れ。このことを頼りに読者はいろいろなことを想像する
   わけです。パッチワークをやっているのか、それともお手玉づくり?。
   やっているのは誰だろうか等など。うららの季語の斡旋も十分に効
   果的と感じます。このままで結構です。

峰世さま
原句 未だ知れぬ人の魂風弥生
感想 今年の春と同じように東日本大震災の復興の足取りは遅いものが
   あり、その中に行方不明の方々の搜索があります。そのことを思
   っての一句。このままでも結構ですが、弥生の季語が柔らかすぎ
   るようにも感じます。
添削 みつからぬ人の御霊や春遅し

岩田勇さま
原句 日脚伸ぶ猫縄張りを延ばしけり
感想 猫の縄張りは結構広いものだそうで、決まった道を決まったよう
   歩くということです。その猫の縄張りが広くなったと思ったのは、
   帰ってくる時間のせいでしょうか。そのことで日脚の長さを感じ
   る作者。このままで結構です。

龍太様
原句 末黒野の煤ける松の残りたる
感想 野焼きのあとの風景でしょう。その炎に幹が煤けた松に木の生命
   力を感じたのかもしれません。
   結語「たる」ですが、これは助動詞「たり」の連体形です。たる
   を受ける体言がない、一句に切れがないということが重なって、
   全体に不安定な印象となります。
添削 末黒野の煤けて残る松一樹


松田フミ子さま
原句 息吹く刻梅一輪が証しなり
開拓の歴史みつめる天龍梅
感想 松田さま。添削は一回につき一句となっております。申し訳ござ
   いませんが、最上段の説明をお読みになって下さい。
   そんな事で今回は天龍梅の句を添削いたします。天龍梅は宮崎県
   の川南町にある臥龍梅。樹齢は数百年になるそうです。この川南
   町は日本3大開拓地の一で、その多くの入植者が来る前からこの
   天龍梅はこの地にあったということとなります。開拓の歴史見つ
   めるとの措辞はなんとなく説明口調のように感じます。天龍梅と
   いう固有名詞はいらられませんが
添削 開拓を見守りし梅咲き初むる


投稿の皆様ありがとうございます。これからも皆様方の投稿お待ちいた
しております
悉太郎さま、まりよさま、龍太さま、小百合さま、奈津さま、アナスタ
シアさまメッセージをありがとうございます。
俳句は17文字の自分詩、そして1日1行の自分史。
これからも楽しみつつ学習して参りましょう。
 

読み方についてのご質問への回答

 投稿者:三代川次郎  投稿日:2012年 2月27日(月)07時18分42秒
返信・引用
  悉太郎さま

「陽炎ひて」の読み方についてのご質問ですが、「カゲロイテ」
と読みます。「陽炎(かげろふ)」はもともと名詞ですがこれを
動詞化して使ったもので、「かげろ・ふ」となりハ行4段活用に
なります。広辞苑には採録されていないものの多くの辞書で採録
されている言葉であり俳句で使うことには問題はないと考えてい
ます。有名な句では川端茅舎に「ギヤマンの如く豪華に陽炎へる」
があります。
 

以上は、新着順1番目から10番目までの記事です。 1  2  3  4  5  6  7  8  9  |  《前のページ |  次のページ》 
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