|
|
長らくお待たせいたしました。ご依頼の添削依頼・質問への回答です。
ホームページ会員(HP会員)制のご案内
会員の種別
・HP会員 雲の峰は送りません。HPで見て下さい。年会費 6000円
HP会員は月刊「雲の峰」を送らない以外は俳誌会員と全く同じです。
・「雲の峰」の作品集、課題俳句など全ての欄に投稿できます。
・投稿作品は選句・添削し、「雲の峰」誌、およびHPに掲載します。
・HP会員は雲の峰の句会イベントなど全てのことに参加できます。
http://www2.ocn.ne.jp/~riki/
の、「雲の峰紹介・会員募集中」でご確認頂くか、三代川
17575miyokawajiro@jcom.home.ne.jp
あてにお問合せ下さい。
山歩さま
原句 白樺の木肌は白し夕紅葉
感想 俳句はあれもこれも語れない短詩形ですから、作者が何に焦点を
当てているのかをはっきりとさせることが大切です。この句の場
合の一考の余地がある部分は「色」。白樺の肌の色か紅葉の色か
どちらか一つに焦点を当てたほうが作者の感動が読者に伝わりや
すくなると思います。ここでは樺の肌の色をその空気の感覚で強
調してみました。
添削 秋の日のことに明るき樺の肌
(秋の日は秋の一日にも、秋の太陽とその光にもいう:角川 俳句
大歳時記)
正憲さま
原句 一滴の水素と酸素秋の水
感想 確かに水は水素と酸素によって構成されていますが、その事実の
何に詩情を感じたかがポイントとなります。俳句は言葉で遊ぶ文
芸ですから遊ぶことを一概に否定はいたしませんが、基本は詩情
であると思います。少量の水に秋を感じた詩情をポイントにして
添削 にじみ出て小流れとなる秋の水
TAKATORAさま
原句 藪虱つけ来し行動力は買ふ
感想 この場合だと「行動力」は「買う」けれども他の何かは「買わな
い。ということになります。単純に行動力を評価するのであれば
行動力「を」ということになるでしょう。という言葉遣いと同時
に、この「行動力」という措辞が読者にはあいまいに感じられ、
その状況などがイメージしづらくなります。この句の内容を感じ
た時の状況をもう少し具体的に写生をしてください。
添削 抜け道を来しとズボンに藪虱
岩田勇さま
原句 小鳥来るこんな処に別天地
感想 感覚的には共感ができる内容ですが、別天地の表現がいま一つあ
いまいです。そこの何が別天地であると感じたのかを、もう少し
掘り下げて表現を考えてみてください。
添削 小鳥くる峡の十戸の集落に
せいちさま
原句 民宿の木の実時雨に暮れゆけり
感想 とこかの山里の宿での景でしょう。全体としてはできていると思
いますが、一歩踏み込んで考えてください。民宿の文字をあえて
使う必要があるか否か。俳句はわずか17文字で構成する詩です。
この場合であれば「宿」だけで足りるのかもしれません
添削 杣宿に木の実降りつぎ暮れにけり
杉浦太一さま
原句 栗たんともらひて返す栗ごはん
感想 心情はよくわかる句ですが、○○をしてもらったから△△をした。
というような報告的になってしまいました。ここは栗か栗ご飯の
どちらかに焦点を絞って表現をしてみましょう。
添削 栗飯の天にひとつを乗せもらふ
ふう子さま
原句 秋天へ半音狂ふハーモニカ
感想 句意としては音程のくるっているハーモニカの音が秋空に登って
行っているということを表現したいのだと思いましたが、このま
まですと、半音狂ったハーモニカそのものが秋の空に登っていく
ということになってしまいます。ここは二句一章で
添削 秋天や半音狂ふハーモニカ
高円寺さま
原句 日いちにち冬に近づく入り日かな
感想 俳句は短い詩形です。そのために先人たちはいろいろな言葉を紡
いできました。この句の上五、中七の感覚は「冬隣」「冬近し」
などを季語として使ってきています。
添削 冬近し日に日に入り日衰へて
敏子さま
原句 秋うららグランドゴルフ賑やかに
感想 皆さんでワイワイと言いながらのグランドゴルフを楽しまれたの
でしょう。賑やかにやっていることを読者に想像してもらうよに
したいものです。中八になってしまいましたが
添削 秋うららグランドゴルフを小半日
宮本さま
原句 栗剥くや奥の細道読み止めて
感想 奥の細道を読んでいる途中に栗を剥いたという内容で、奥の細道
の須賀川のあたりを詠んでいてのことかななどと思いました。
このままで結構です。
園田茂さま
原句 秋晴れの空にぴたりと大極殿
感想 秋晴れと大極殿の鮮やかな色合いの対比が思わず「ぴたり」とい
わせたのかもしれませんが、ぴたりと合っているという作者の感
想を読者に押しつけてしまっているように感じます。読者がその
ように感じられるようにその情景をもう少し写生してみましょう
添削 秋天に鴟尾きはやかな大極殿
奈津さま
原句 灯灯親し鉛筆の芯尖らせて
感想 「灯灯親し」は「灯火親し」の誤記だと思います。句会では誤記
はそのままで句座の皆に選句をされます。お気を付け下さい。誤
記を訂正したもので
添削 灯火親し鉛筆の芯尖らせて
淳子さま
原句 亡き母を想ひ出したるけふの月
感想 しみじみとお母様を思っている作者の感情は理解できますが、お
母様を想い出しているということを直接言わずに表現できないで
しょうか。
添削 十三夜われの身ぶりに母の癖
広さま
原句 秋気澄む美空ひばりのビブラート
感想 美空ひばりの歌をカラオケで歌おうとすると結構難しいものが多
いようです。やはり天才だったのでしょう。秋の空気とひばりの
節回しの取り合わせ。このままで結構です。
投稿の皆様ありがとうございます。これからも皆様方の投稿お待ちいた
しております。
杉浦太一さま、お高円寺さま、ふう子さま、朝子さま、便りをありがと
うございます。
俳句は17文字の自分詩、そして1日1行の自分史。これからも楽しん
で参りましょう。
|
|